前回、
脂肪を燃焼させるサプリメントとして、ガルシニアという果物の皮に含まれる
HCA という成分について話をしました。
ところで、この「脂肪の燃焼」には、その前段階として、
脂肪を分解するというプロセスがあります。
細かく言うと、細胞に蓄えられている
「体脂肪」を
「脂肪酸」へと分解するのです。
つまり、「脂肪を燃焼させる」と言っているのは、正しくは「脂肪酸を燃焼させる」ということになります。
そして、脂肪を脂肪酸に分解するには、運動などを行うことによって、刺激を与える必要があります。
刺激を与える先は、細胞の表面にある
β3アドレナリン受容体 です。
以下は、β3アドレナリン受容体についての
湧永製薬株式会社のホームページでの説明の引用になります。
食事でとったエネルギーが消費するエネルギーより多い場合、余ったエネルギーは白色脂肪細胞に脂肪として蓄えられます。(中略)脂肪の貯蔵や燃焼の働きは、細胞の表面にあるβ-3アドレナリン受容体で調節されています。β-3アドレナリン受容体にノルアドレナリンというホルモンが結合することで白色脂肪細胞から遊離脂肪酸が取り出され、褐色脂肪細胞で脂肪燃焼が行なわれるのです。
つまり、「β-3アドレナリン受容体」は脂肪の取り出しや燃焼を行なうように働きかけるので、肥満を防ぐ方向に働くというわけです。
そして、このβ3アドレナリン受容体ですが、実は、日本人などの黄色人種では、3人に一人の割合で遺伝変異があり、
「太りやすい遺伝子の持ち主」となっているようなのです。
つまり、同じような運動を行い、刺激を与えたとしても、脂肪の分解が多い人と少ない人が存在するということです。
このようなときに役立つサプリメントが、
コレウス・フォルスコリ という植物に含まれる
フォルスコリン という成分です。
フォルスコリンは、β3アドレナリン受容体を介することなく、脂肪を脂肪酸へと変換させる働きを担います。つまり、運動によって刺激を与えなくても、脂肪を分解させることができるのです。
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